メンタルケア

PMSに悩むあなたへ。漢方で体質改善しませんか?

PMSに悩むあなたへ。-漢方で体質改善しませんか?

私は長年、PMS(月経前症候群)に悩まされてきました。

生理前になると、イライラや不安、胸の張りや頭痛などの症状が出て、仕事や家事にも集中できませんでした。友人や家族にも当たってしまうことも。そんな私のPMSが軽減した、一つの要因は漢方での体質改善。(他にも色々取り組みました)

漢方は、自分の体質に合わせて選ぶことで、PMSの症状を根本から改善することができます。私の体験談も含めて、PMSに効く漢方薬を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1-1 PMSとは何か?原因と症状を知ろう

PMSに悩むあなたへ。 漢方で体質改善しませんか? (原因と症状)PMSに悩むあなたへ。 漢方で体質改善しませんか? (PMSの原因と症状)

PMSとは、月経前症候群の略で、月経前の3~10日間に心や体にさまざまな不快な症状が現れることを指します。月経が始まると症状が消えるのが特徴です。PMSの原因ははっきりとは解明されていませんが、女性ホルモンの変動やストレスなどが関係していると考えられています。PMSの症状は人によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。

– 心の症状:イライラ、不安感、憂うつ感、気分の落ち込み、集中力の低下やる気が出ないなど
– 体の症状:頭痛、肩こり、腰痛、手足のむくみ、乳房の張りや痛み、食欲不振や過食など

PMSは女性の約8割が経験すると言われていますが、その程度は個人差が大きく、軽いものから重いものまであります。重い場合は日常生活に支障をきたすこともあります。

1-2 PMSに効果的な漢方薬とは?

PMSに悩むあなたへ。 漢方で体質改善しませんか? (PMSに効果的な漢方)PMSに悩むあなたへ。 漢方で体質改善しませんか? (PMSに効果的な漢方)

PMSに対する治療法は様々ありますが、今回は漢方薬についてご紹介。
漢方薬とは、自然界にある生薬(植物や動物・鉱物など)を組み合わせて作られた伝統的な中国医学の薬です。

漢方薬は西洋医学の薬と違って副作用が少なく、体質や気質に合わせて処方されるため、個人に最適化された治療が可能です。また、漢方薬は一時的な症状を抑えるだけでなく、根本的な体質改善を目指すこともできます。

PMSに効果が期待できる主な漢方薬は以下のようなものがあります。

– 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は、全身に栄養を巡らせ水分代謝を整えてくれる漢方薬です。
6種類の生薬が入っており、貧血や冷え症などの女性の悩みに効果的。

生理不順や生理痛などの婦人科系の症状や、めまいや肩こりなどの全身の症状も改善してくれます。

– 加味逍遥散(かみしょうようさん)

加味逍遥散は、気の巡りが悪い状態による冷え・月経不順・PMS・更年期障害などに効果がある漢方薬。

特に、PMSの精神症状におすすめで、イライラや憂うつ感、食欲不振や過食などを和らげる作用があります。

加味逍遥散は10種類の生薬成分が配合されており、副作用はほとんどありません。服用期間は個人差がありますが、一般的には2~3ヶ月程度で効果が出ると言われていますよ。

– 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸は、体を温め、気と血の流れを良くしてくれる漢方薬。
月経不順、月経異常、月経痛などの婦人科系の症状に効果があります。また、肩こり、めまい、頭重、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびなどにも効果が期待できます。

桂枝茯苓丸は比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える人におすすめ。

桂枝茯苓丸は即効性があるものではなく、体質改善を目指すものなので、長期的に続けて飲む必要があります。飲み始めてから1~2ヶ月で効果が感じられない場合は、漢方薬を変えるか、他の治療法を試すことを検討してみましょう。

PMS(月経前症候群)に対しても桂枝茯苓丸は効果があります。PMSは生理前になるとイライラしたり、胸が張ったり、むくんだりするような症状が現れるものです。桂枝茯苓丸は血液の循環を良くして血行不良や血の滞りを改善し、ホルモンバランスを整える働きがあります 。PMSでほてりや肩こりがある場合や生理痛にも効果的です。

2-1 私の体験談:桂枝茯苓丸でPMSが軽減

私の体験談:桂枝茯苓丸でPMSが軽減私の体験談:桂枝茯苓丸でPMSが軽減

私は以前から生理前の不調が酷かったのですが、PMSと言う言葉を知りませんでした。
ただ、症状としては乳房の張りや痛みがひどかったり、イライラもひどく、些細なことで怒ったり泣いたりして自己嫌悪…と言う負のループを繰り返していました。

そんな時、相談にいった産婦人科の先生からPMSの存在を教えていただき、漢方薬の桂枝茯苓丸を勧められました。(厳密に言うと、私は、桂枝茯苓丸にハトムギを加えた”桂枝茯苓丸加薏苡仁”を処方していただきました。)

桂枝茯苓丸は気と血の流れを良くしてくれる漢方薬で、私のように滞りやすい体質に合っていると言われました。その日から桂枝茯苓丸を処方していただき服用するようになりました。良薬口に苦しと言いますが、最初は苦味が気になりましたが、舌にできるだけのせないように飲むとさほど気にならなくなりました。

効果としては、2,3ヶ月経った頃から症状が緩和したように感じます。桂枝茯苓丸のおかげで、生理前の憂鬱だった気持ちが晴れやかになりました。

2-2 漢方薬を飲む時の注意点

PMSに悩むあなたへ。 漢方で体質改善しませんか? (漢方を飲むときの注意点)PMSに悩むあなたへ。 漢方で体質改善しませんか? (漢方を飲むときの注意点)

漢方薬は副作用が少ないと言われていますが、それでも飲む時には注意点があります。以下のことに気をつけましょう。

注意点その①
漢方薬は自分の体質や症状に合わせて選ぶ必要があります。市販の漢方薬を飲む場合は、パッケージに書かれている効能や用法をよく読んでください。できれば漢方薬を選ぶ際は、漢方の知識のある医師や薬剤師に相談して処方してもらうことをおすすめします。その場合は、自分の体質や症状を正確に伝えてください。

注意点その②
漢方薬は西洋医学の薬と併用する場合は、相互作用が起こらないか注意してください。特に、血液をサラサラにする薬やホルモン剤などは漢方薬との相性が悪い場合があります。併用する場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。

注意点その③
漢方薬は飲むタイミングや量によって効果が変わる場合があります。一般的には、食前や食間に飲むと効果が高まります。また、1日3回など決められた回数と時間に飲むことが大切です。飲み忘れたり、飲み過ぎたりしないように注意してください。

注意点その④
漢方薬は即効性があるものではありません。体質改善を目指すものなので、長期的に続けて飲むことが必要です。しかし、飲み始めてから1~2ヶ月で効果が感じられない場合は、体質や症状に合っていない可能性があります。その場合は、漢方薬を変えるか、他の治療法を試すことを検討してください。

まとめ

「PMSに悩むあなたへ。漢方で体質改善しませんか?」というテーマで私の経験も含めてお話ししましたが、いかがでしたか。

PMSは女性ホルモンの変動やストレスなどが原因で起こる月経前の不快な症状です。PMSに効果的な漢方薬は、血の巡りを良くする当帰芍薬散、気の巡りを良くする加味逍遥散、水分の代謝を良くする桂枝茯苓丸などがあります。(厳密には他にもあるよ!)

私は桂枝茯苓丸を飲んでPMSが軽減しました。漢方薬を飲む時には、自分の体質や症状に合わせて選ぶことや、併用する薬や飲むタイミングや量に十分注意してくださいね。

PMSは辛いものですが、漢方薬で体質改善することで、毎月憂鬱だった日々から解放されることができます。あなたも漢方薬でPMSにさよならしませんか?

<参考>
クラシエ マンガでわかる!PMS(月経前症候群)対策の漢方とは –